先住ネコがいる場合の捨てネコの迎え方

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前回は、完全室内飼いについて紹介しました。

今回は、すでにネコを飼っているお家に捨てネコ・保護ネコを迎えるときの注意点を紹介します。

先住ネコのために絶対に守ってほしいこと

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飼いネコがいるお家に捨てネコを連れて帰る場合、何よりも大切なことは、新しくやってきたネコを先住ネコに会わせないことです。

これは、先住ネコの健康を守るために絶対に守ってください!

長時間外で過ごしていた捨てネコは、高確率でノミやネコ風邪ウィルスを保持しています。

また、一度感染したら完治させることができないネコエイズウィルスネコ白血病ウィルスを持っている可能性もあります。

これらの病気は、治療法がない上に死亡率も非常に高い、ネコにとって最も恐ろしい病気。こんな病気が先住ネコにうつってしまったら大変ですよね。

ノミや病気を先住ネコにうつさないために、外から保護してきたネコは先住ネコの立ち入らない部屋に隔離しましょう。

隔離できる手頃な部屋がない場合は、バスルームを利用するのがおすすめです。カーテンやカーペットのないバスルームなら、ノミが周囲に広がりにくいからです。

飼い主さんがお風呂を使うときだけ、脱衣所やトイレなど狭くて安全な場所に移動させてあげてくださいね。

 

先住ネコと新入りネコを会わせるタイミングは?

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新しく迎えたネコと先住ネコ、どちらも一緒に暮らしていくためには、いつかはお互い顔を合わせなければいけません。

では、いつになったら会わせてOKなのでしょう?

一番理想的なタイミングは、両方のネコの体調が万全で機嫌もよく、飼い主さんがずっと一緒にいてあげられる日です。

そして何より、新しく迎えたネコの感染症検査と寄生虫駆除が済んでいることが大前提です!

感染症の検査と寄生虫の駆除は、動物病院で受けることができます。感染症検査では、以下の5つの病気の有無を必ず調べてもらいましょう。

1.猫カリシウィルス感染症 → ネコ風邪の一種。目やに、涙、鼻づまり、発熱などの症状が起こる。
2.猫ウィルス性鼻気管炎 → ネコ風邪の一種。鼻水、くしゃみ、発熱、結膜炎などの症状が起こる。
3.猫免疫不全ウィルス感染症 → ネコエイズ。一度感染すると完治することがない重大な病気。
4.猫白血病ウィルス感染症 → 発病すると食欲不振、発熱、下痢、貧血などの症状が起こり死に至る。
5.猫汎白血球減少症 → パルポウィルスによって発熱、嘔吐、血便などが起こる。致死率が高い。

特に猫汎白血球減少症(ねこはんはっけつきゅうげんしょうしょう)は感染しやすい病気で、ネコ同士が接触しなくても飼い主さんの手や服を通して感染することがあります。

飼い主さんがウィルスの媒体となってしまわないよう、新しいネコを触ったあとは手洗いや消毒をしてくださいね。

 

初対面のネコ同士を会わせるための4ステップ

新入りネコの検査を終えて感染症・寄生虫の心配がないと分かったら、いよいよ先住ネコと対面させましょう!

とは言っても、ネコ同士をいきなり会わせてはいけません。時間をかけて段階を踏み、少しずつお互いの警戒を解かせていきましょう。

ここからは、初対面のネコ同士を穏やかに会わせるための4つのステップを紹介します。

 

ステップ1・別々の部屋で約1週間過ごす

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先ほど、「拾ったネコを先住ネコに会わせないよう、別の部屋に隔離しましょう」と紹介しましたが、実はこの状態こそが対面に向けての第一歩となります。

ネコはとても敏感な耳や鼻を持っているので、直接会わなくても自分以外のネコの気配を感じ取ります。しばらくこの状態で生活し、家の中に知らないネコがいることに慣れさせましょう。

 

ステップ2・キャリーケース越しに初めてのごあいさつ

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同じ家で一週間以上過ごして問題がなければ、いよいよ2匹のネコを対面させます。ただし、初めて会うときはキャリーケースやケージで隔離した状態で会わせましょう。

「お互いの姿は見えるけれど直接触れ合えない」という状態にすることで、ケンカが起こりそうになっても未然に防ぐことができます。

一日1~2回ほどキャリーケースごしに対面させ、これを毎日続けます。お互い威嚇しあったり、過剰に興奮したりすることがなくなれば、次のステップに進みましょう。

 

ステップ3・どちらかのネコを飼い主さんが抱っこした状態で直接会わせる

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いよいよ直接2匹を会わせてみましょう。新入りネコか先住ネコのどちらかを飼い主さんが抱っこし、もう1匹のネコににおいを嗅がせてあげます。

どちらか一方でも激しく興奮したり、威嚇したりするようならステップ2に戻りしばらく様子を見ましょう。

お互いに落ち着いている様子なら、最後の仕上げ・ステップ4に進んでください!

 

ステップ4・先住ネコも新入りネコも自由に過ごさせる

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先住ネコと新入りネコを同じ部屋で自由に過ごさせてみましょう。ケンカすることなく一緒に過ごせたら成功です。

一緒に遊んだり触れ合ったりしていなくても、それぞれ自由に過ごせていればそれでOK。お互い無関心な様子は一見すると不仲に見えますが、「同じ部屋で過ごす=お互いの存在を受け入れている」というサインなので、あまり心配しなくて大丈夫でしょう。

しばらくの間は、ケンカが起こらないか飼い主さんが見守ってあげましょう。威嚇しあったりするようなら、またステップ2に戻り根気よくチャレンジしてくださいね!

 


 

以上、先住ネコがいる場合の捨てネコの迎え方を紹介しました。

ネコ同士の相性によっては、どうしても一緒に生活できないケースもあります。その場合は残念ですが、新入りネコの里親さんを探すなどの選択を考えてみてもいいかもしれません。

また、最初はケンカばかりしているネコ同士でも、飼い主さんの工夫次第で少しずつネコ同士の関係を良くしてあげられることもあります。

初対面のネコ同士の不仲やトラブルに悩む場合は、信頼できる獣医さんに相談してアドバイスを仰ぎましょう。

いい獣医さんを見つけるためには、口コミや評判をしっかりリサーチすることが大切。今はネットで動物病院を探すサービスが充実しているので、利用してみてもいいかもしれませんね。

次回は、ネコが安心して眠れる寝床づくりについて紹介します。お楽しみに!
⇒ネコが安心して眠れるように!寝床づくりの4つのポイント